今回は、持ち味カードの「人材育成」の中の「エンパワーメント」について、考えてみたいと思います。
「エンパワーメント」
難しい言葉ですよね?
普段、あなたの職場でも、あまり使わない言葉ですよね?
一体、どういう意味なんでしょうか?
「エンパワーメント」とは何か?
持ち味カードの「エンパワーメント」のカードに書かれている内容を見ると、
「メンバーの経験やスキルを高めるために、職務機会を与え、権限移譲を進める」
と書かれています。
そして、その行動例として、
- メンバーに現在の職務より上位の職務を任せている。
- メンバーに職務権限以上の裁量と責任を与えている。
- 各メンバーに様々な案件のリーダーを任せている。
- メンバーに業務遂行上の自由裁量権を与え、自主決定を促している。
と書かれています。
「エンパワーメント」とは要するに、メンバーのことを信頼して、仕事を任せているかどうか。つまり、権限移譲をしているかどうかといるかということです。
権限移譲(エンパワーメント)の落とし穴とは?
権限移譲(エンパワーメント)を行う時に注意して欲しいのは、「無茶振り」と「任せること」は全く違うということです。
何かの仕事を任せるということは、あなたはその仕事の成果に対して、責任がなくなるということではありません。
だから、定期的に仕事の進捗をチェックしたり、最終成果物をチェックする責任は、あなた自身を持っているのです。
つまり、権限移譲(エンパワーメント)とは「仕事が減った」・「楽になった」と喜ぶことではないということです。
まとめ
権限移譲(エンパワーメント)をした後、あなたの心の動きに注意を払ってみてください。
どんな注意を払うのか?
心が楽になるのか、それとも、心が楽にならないのかに注意を払ってください。
もし、心が楽になっていたら、それは無茶振りの可能性があります。
逆に、心がまだ楽になっていなかったのなら、それは権限移譲(エンパワーメント)ができている可能性があります。
権限移譲(エンパワーメント)の実践ポイントは、禅問答のようですが常に「任せて任さず」というところにあるのです。