今回は、持ち味カードの「人材育成」の中の「ファシリテーション」について、考えてみたいと思います。
あなたは、みんなの意見をまとめるのが、上手な方ですか?
人が集まれば、その人の数だけ様々な意見や考え方があります。
その様々な意見や考え方をまとめて、一つの方向に導くことは決して、簡単なことではありません。
でも、組織として、チームとして課題を克服し、目標を達成していくためには、メンバーの力を結集させる知恵とスキルは不可欠ですよね?
「ファシリテーション」とは何か?
持ち味カードの「ファシリテーション」のカードに書かれている内容を見ると、
「会議やミーティングの場においてメンバーの意見や自発性を引き出し、短期間に成果や結論を導き出す」
と書かれています。
そして、その行動例として、
- ホワイトボード等を使い、議論の論点を明らかにするグループ化や体系化をしている。
- アイスブレイクを用いてメンバーが発言しやすい場を作り、意見を活発に出させている。
- 成果がメンバーにイメージできるよう、具体的な数字や図、グラフ等で示している。
- メンバーの歩調をあわせるために「目標達成へのプロセス」や「各自の役割」をあらかじめ具体的に示している。
と書かれています。
ご覧のように、ファシリテーション力は、とても高度なスキルです。
なぜなら、論理的な思考能力のみならず、ひとりひとりのメンバーの気持ちや能力を把握し、それを一つの方向に向かわせること。
つまり、ビジネスパーソンとして、そして、人間としての総合力が求められるスキルだからです。
仕事は一つ一つのプロジェクトで成り立っています。
そして、どんなプロジェクトでも、プロジェクトを前進させるためには、中心となるファシリテーターの存在が不可欠です。
多くの組織では、このファシリテーターは上司やチームリーダーが務めることが多いと思いますが、役職が与えられたからといって、すぐに習得できるスキルではありません。
本物のファシリテーション力は日々の真剣勝負を通して、また、時には失敗経験や様々な試行錯誤を通して、練り上げられていくスキルなのです。
まとめ
あなたは、このファシリテーション力を本気で身につけたいと思いますか?
もし、本気で身につけたいと思うのならまずは、本気で成し遂げたい目的・目標を見つけてください。
なぜなら、本物のファシリテーション力は、そこに向かう途中に立ちはだかる、様々な問題や課題を皆で乗り越えようとする日々の意思と行動から、培われていくものだからです。