今回は、持ち味カードの「キャリアマインド」の中の「使命感」について、考えてみたいと思います。
「使命感」とは何か?
持ち味カードの「使命感」のカードに書かれている内容を見ると、
「社会や組織のために自分が何をすべきかを明確に定めている」
と書かれています。
そして、その行動例として、
- 見返りを求めずに行動している。
- 「私がやらねば誰がやる」との思いで行動している。
- いかなる困難や障害も苦にせず乗り越えている。
- 自分の損得は後回しにして、社会のために行動している。
と書かれています。
「使命感」を持つ方法とは?
使命感は、どの文字通りに「命を使う方法」のことです。
つまり、使命感とは、ただ一度与えられた人生の時間の中で「何に対して時間を使いたいか」ということです。
だから、他人がその答えを考えることはできません。
自分自身で導き出さなければならないのです。
私たちは日々、あまり深く物事を考えずに、目の前の仕事に一生懸命になって取り組んでいますが実は毎日、砂時計が落ちるように、自分の命の時間を使って仕事をしているのです。
だから、使命感を持つ最高の方法とは、自分が今やっている仕事が「何を達成させるためのものであり、何に向かっているのか」を明確に定めて、常に意識しながら仕事に取り組むことにあるのです。
二人の石切り職人
例えば、あなたは、こんな「二人の石切り職人」という物語を知っていますか?
旅人が、ある町を通りかかりました。
その町では、新しい教会が建設されているところであり、建設現場では、二人の石切り職人が働いていました。
その仕事に興味を持った旅人は、一人の石切り職人に聞きました。
あなたは、何をしているのですか。
その問いに対して、石切り職人は、不愉快そうな表情を浮かべ、ぶっきらぼうに答えました。
このいまいましい石を切るために、悪戦苦闘しているのさ。
そこで、旅人は、もう一人の石切り職人に同じことを聞きました。
すると、その石切り職人は、表情を輝かせ、生き生きとした声で、こう答えたのです。ええ、いま、私は、多くの人々の心の安らぎの場となる素晴らしい教会を造っているのです。
どのような仕事をしているか。
それが、我々の「仕事の価値」を定めるのではありません。
その仕事の彼方に、何を見つめているか。
それが、我々の「仕事の価値」を定めるのです。
引用元:未来からの風 -田坂広志- 風の便り 第47便より
まとめ
本当の仕事の価値とは、他人が決めるものではなく、自分自身が決めるものです。
そして、自分の仕事の価値は、目の前の仕事に対して、どんな使命感を持って取り組むかによって、変わってくるものなのです。
恥ずかしがらずに、斜めに構えずに、真正面から、あなたも使命感を持って仕事に取り組んでみませんか?
きっと、素晴らしい世界を拓くことができるようになるでしょう。